パペーテの夜ごはん
イア・オラ・ナ(タヒチ語のあいさつ)。ファアア(Faa’a)に降り立つと、おなかが空いていて、ラグーンの向こうではパペーテ(Papeete)に灯りがともっています。このガイドは「パペーテでは夜どう食べるのか」という一点だけに答えます。存在しない段取りを売ることはしません。
1. パペーテの夜、実際にある3つの食べ方
パペーテには、パリの密度も、バンコクの熱気もありません。そのかわり、 3つの層 が時間をかけて積み重なっていて、海沿いから内陸へ歩けばすぐに見分けがつきます。
ルーロット。 これが島の夜の定番です。日が落ちるころに現れる移動式の屋台グルメで、折りたたみのテーブルを出し、灯りをつけ、遅くまで営業します。メニューは短く、まっすぐで、どこでもだいたい同じです。 ポワソン・クリュ(生魚のココナッツミルク和え)、チャウメン (焼きそば。古くからの華人の影響です)、 ステーキとフライドポテト、串焼き、自家製アイス。ひじをついて、ほかの家族連れを眺めながら食べます。観光客向けの 「いかにもタヒチ(Tahiti)」 ではありません。フェヌア(「この土地」の意)で 実際に食べられているもの です。
スナック(現地でいう小さな食堂)。 ポリネシアでいう「スナック」は、日本の「スナック」とも、ファストフードとも違います。家族で営むことの多い、町の小さな食堂です。昼と夜に開き、出すのは マア 、つまり日々のごはんです。 ポワソン・クリュ、刺身、サンドイッチ、日替わり。閉まるのが早い店が多く、長居する場所ではなく、食べる場所です。
レストラン。 スナックやルーロットのほかに、きちんとしたレストランもあります。現代的なフランス料理、島の食材を使った料理、古くからの中華、近年の菜食の店。予約を受け、週末は埋まります。
2. アプリが引き受けられること
Fenua’p には 「グルメ」のカテゴリー があり、登録された店のページには2つの入り口が並びます。
- 席を予約する。 日付、時刻、人数を選ぶと、依頼が店に届きます。店は自分の管理画面から承諾(または辞退)し、結果が通知されます。
- メニューから注文する。 料理、デザート、飲みものを見て注文を組み立て、店が対応していれば「テイクアウト」か「配達」を選び、調理の進み具合を追えます。
やらないこと :店を代わりに選ぶこと。これはガイドブックではなく道具です。選ぶのは利用者、最後まで滞りなく運ぶのが Fenua’p の仕事です。掲載の要件(メニュー、営業時間、必要な書類)が揃わない事業者は表示されません。表示の気まぐれではなく、意図した歯止めです。
3. 迷わず注文するための、少しの言葉
- マア — 食事、食べもの。「マアを食べに行こう」で「夕飯に行こう」の意味になります。
- マア・タヒチ — 島の料理。取り分けて食べることが多く、 ポワソン・クリュ、プアア (豚の蒸し焼き)、 ファファ (タロイモの葉)、 ウル (パンノキの実)、 フェイ (火を通した赤いバナナ)などが並びます。
- ポワソン・クリュ — フェヌアを代表する一品。新鮮なマグロをライムでしめ、ココナッツミルクでのばし、生野菜を添えます。どこでも見つかります。
- マウルウル — ありがとう。店の人にも、レジの人にも、ルーロットの主人にも。
4. モーレアへ渡る前夜をパペーテで過ごすなら
パペーテに泊まるのは到着の一晩だけ、という旅がよくあります。翌朝にはモーレア行きの船に乗るからです。その夜に役立つことを2つ。
- 少し歩くこと。 海沿い、中央の広場、ゆるやかに上る通り。中心街の宿からなら、どれも歩いて回れます。
- 頼みすぎないこと。 ポリネシアの一人前は多めです。二人なら、取り分ける2皿で足りることがよくあります。
よい食事を。フェヌアへようこそ。


